肌(皮膚)の保湿はどのようなメカニズムで行われているのか解説します!
皮膚・・表皮と真皮の保湿のメカニズムについてご説明します。
肌はどのように、自分で保湿成分を作り出しているのでしょうか?
肌が保湿成分を作り出すメカニズムと、どんな成分によって肌が潤っているか分かれば、おのずと乾燥肌の対策も見えてきます。
肌の外から、油分を塗ったり、ワセリンでフタをしただけでは、根本的な保湿、乾燥肌の改善にはつながらないということです。
皮膚の水分保持の機能の多くは、表皮にありますが、真皮のコラーゲン、ヒアルロン酸も保水機能がありますので、真皮も併せてご紹介していきます。
保湿のメカニズム・もくじ
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【角層の保湿のメカニズム】
角層の保湿成分はどこにある?
角層のセラミドはどうやって作り出される?
角質の保湿に重要な天然保湿因子
皮脂と保湿の関係
汗は肌を潤す!その理由とは?
【真皮の保湿のメカニズム】
真皮の保湿成分、ヒアルロン酸は、繊維芽細胞によってつくられる
角層の保湿成分はどこにある?
まず、表皮の構造からみていきましょう。
まず、表皮は、上から角層(かくそう)、淡明層(たんめいそう)、顆粒層(かりゅそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)に分かれています。(図1)
一番上の角層の細胞は、不溶性のケラチン繊維で満たされていて、レンガのように積み重なっています。
角層の一番外側は、コーニファイドエンベロープ(CE)というたんぱく質でできた膜でおおわれています。
角質の外側の膜=コーニファイドエンベローブ(CE)には、セラミドなどが結合して、保湿を保っています。
※(図2)
細胞の間には、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸といった角質細胞間脂質で満たされています。割合は、セラミドが50%、遊離脂肪酸が25%、遊離脂肪酸が25%です。
セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸などの角質細胞間脂質は、バリア機能としての役割を果たしています。
角層の外側の膜に、セラミドが結合して、保水力を保っている。
角層の間は、”セラミド”、”コレステロール”、”遊離脂肪酸”などの角質細胞間脂質で満たされ、バリア機能を保っている。
角層のセラミドはどうやって作り出される?
次に、バリア機能にとって重要な、セラミド、コレステロール、脂肪酸などの細胞間脂質はどのように作られるかについてです。
まず、肌の仕組みですが、肌の奥で新しい細胞が生まれ、やがて、どんどん下から上に押し上げられて、角層まで到達して、古くなった細胞は死亡します。
これが、肌の代謝です。
セラミドは、肌の奥細胞の中で作られ、代謝によって押し上げられた細胞と一緒に肌の表面にきたときに、細胞の外に分泌されて、細胞の中にとどまります。
①まずは、表皮の角化細胞でセラミド、コレステロール、脂肪酸などが作られます。
②つぎに、顆粒層に貯蓄されます。
③角層に押し上げられていく過程で、細胞の外に、セラミド、コレステロール、脂肪酸などが放出されて、角層の間にとどまります。(図4)
④セラミドなどの細胞間脂質はラメラ構造(水とサンドイッチ状態)で存在します。そのために、角層は水分を保つことができています。
セラミドなどのバリア機能、保湿にかかわる細胞間脂質は、は肌の奥の細胞の中で作られて代謝とともに、角層で分泌される。
角層で、水分とサンドイッチ状のラメラ構造で存在している(このことが保水力につながっている)
角層の保湿に重要な天然保湿因子
角質の保湿にかかわっているのが、天然保湿因子(Naturarl Moisturising Factores)です。

天然保湿因子はアミノ酸(タンパク質が分解したもの)、アミノ酸の誘導体、有機酸、ミネラル塩基で構成されています。大部分はアミノ酸です。
NMF(天然保湿因子)の大部分を占める遊離アミノ酸は、”フィラグリン”というたんぱく質がプロテアーゼといいう物質で分解されてできるアミノ酸です。
このプロテアーゼ(=タンパク質を分解する成分)は、BleomycinHydrrase(脱イミノ化フィラグリンフラグメント)=BHと言います。
ちなみに、アトピー性皮膚炎では、この天然保湿因子のもとになるフィラグリン(タンパク質)の遺伝子異変があり、フィラグリンを分解する成分であるBHが少ないということが確認されています。
また、天然保湿因子(NMF)は水溶性なので、洗顔で落ちてしまいます。
角質層の保湿成分として重要な天然保湿因子(NMF)は、フィラグリンというたんぱく質が分解して作られる。
アトピー性皮膚炎では、天然保湿成分のおおもとのフィラグリンを分解する物質が少ないケースがある。
つまり、皮膚で、自分で天然保湿成分を作り出す成分が少ないことが、乾燥肌の原因
皮脂と保湿の関係。皮膚に油は必要なの?

そもそも、皮膚からでる油には、肌を潤す効果はありません。しかし、皮膚からでる皮脂の中の”トリグリセリドが、脂肪酸とグリセリンに分解されます。
このグリセリンが、肌の保湿にかかわっているのではないか、と言われています。
皮脂そのものには、肌の保湿効果はない。
しかし、皮脂が分解された後のグリセリン、汗腺からでるグリセリンに、保湿効果があるのではと言われている。
汗は肌を潤す!その理由とは?
実は、夏のほうが肌そのものが潤っているのです。それは、”汗”が出やすいせいです。
汗に含まれる、ある成分が深関わっていました。

冬よりも、汗をよく書く夏のほうが、角層の中の乳酸やKイオンが多いことが分かっています。
夏のほうが角層が柔らかく、肌に柔軟性があるのは、そのためです。
乳酸やKイオンは、保湿に役立っていると考えられています。アトピー性皮膚炎では、乳酸やKイオンの低下がみられます。
汗由来の乳酸や、Kイオンは角層の保湿にかかわっている。
つまり汗をかくことは、保湿効果があります。
真皮の保湿成分、ヒアルロン酸は、繊維芽細胞によってつくられる
表皮の下には、真皮があります。
真皮の細胞の隙間には、コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖の一種であるヒアルロン酸、プロテオグリカンなどで満たされています。

真皮の保湿に深くかかわるヒアルロン酸は、ムコ多糖の一種で、なんど1グラムで5リットルもの水分を抱え込むことができます。
女性ホルモンは真皮の保湿成分、ヒアルロン酸を作るもと、繊維芽細胞に働きかける!
女性ホルモンのエストロゲンが、線維芽細胞に働きかけ、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを作り出しています。
※エラスチンは、コラーゲン同士を結びつける役割をしています。
女性ホルモンは、実は男性ホルモンから作られます。DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)がホルモンのおおもとで、テストステロン(男性ホルモン)ができて、テストステロンから、エストラジオール(エストロゲン)が作られます。
つまり、男性も、女性ホルモンが血液中にありますし、逆に、女性も男性ホルモンを一定量持っているのです。

真皮の細胞の間は、繊維芽細胞(せんいがさいぼう)によって作られたコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどのタンパク質で満たされている。
線維芽細胞がコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを生成するので、線維芽細胞の働きが弱ると、ヒアルロン酸も減ってしまう。
女性ホルモンのエストロゲンは、真皮の保湿にかかわる、ヒアルロン酸を作り出す、繊維芽細胞に働きかける。
角質層・真皮層の保湿・まとめ
まとめると・・・・
角質層の保湿成分は、
1・角化細胞で作られた、細胞間脂質(セラミド・脂肪酸・コレステロールなど)
2・天然保湿因子・NMF=タンパク質が分解されててきた、アミノ酸
3・脂肪が分解した、また汗腺からでるグリセリン
4・汗の成分である乳酸とKイオン
真皮の保湿成分は
繊維芽細胞によって作られる、ヒアルロン酸、プロテオグリカン
どれも、細胞の代謝、分解から細胞自身がつくりだしているということですね。
乾燥肌、ドライスキンを改善するには、細胞の働きを正常化させること、肌そのものにあるセラミドを補ったり、ヒアルロン酸を増やす処方が必要になります。
乾燥肌を内側からケアする成分や保湿ケアついてはこちらにさらに詳しく書きました>乾燥肌を改善する成分
プチプラだけど医薬部外品&シワの効能評価済。プラセンタの美白力がおすすめ!

amazonでも売れていて、「プラセホワイター 薬用美白アイクリーム」の口コミレビューです。
1000円ですが、医薬部外品で化粧品よりは、効果効能が高いというところもポイントが高い!ちなみに医薬部外品とは、化粧品と医薬品の間、ということです。
化粧品は法律で効果効能をうたうことはできませんが、医薬部外品は
厚生労働省から認められたプラセンタの効果といえば、”美白”です。さらに、シワについても効能評価試験済で、医薬部外品で1000円。
コスパ良すぎですね!
【読者さんからいただいた口コミ】
目元の乾燥小ジワが気になって、他社の保湿力の高いアイクリームでお手入れをしていたのですが、アイクリームのお手入れで肌が明るくなるにつれ目元の色素沈着に気づいて、目元のホワイトニングが出来て、かつ保湿力もあるものを探していました。
アイケアのアイテム自体が高価なものが多い中、私が愛用している「 プラセホワイター 薬用美白アイクリーム 」( ㈱明色化粧品 ) は、1,000円ほどのお値段でホワイトニングも保湿もバッチリです。
こんなにコスパが良い美白アイクリームは他には無いのではないかと思います。
使い初めて1ヶ月くらいで目元の印象が変わり、どんどん色素沈着も薄くなっていっているので、リピートして使っています。プラセンタの美白力、本当に素晴らしいです。目元の印象が変わると若見えするので、ほとんど全ての女性にオススメします。
シミ・シワにどらぐらい効果がある?
シミですが、濃いシミがいっぱつで消えるのを期待はしないほうがいいですね。
シミを本格的に消したいなら、レーザーなど美容医療に頼るのが賢明です。ただ、予防やシミを薄くしていきたい、という方にはおすすめです。
目のクマや、色素沈着にもおすすめできます。
かなりしっとり系なので、乾燥小じわには有効です。価格を気にせず、たっぷり使えるので、寝る前にたっぷり塗って寝ると、目元の小じわ、黒ずみが減って、目元の印象が変わりますよ!

プラセホワイター 薬用美白アイクリームの成分を分析
美白成分=プラセンタ
小じわ対策=ハトムギ
小じわ予防成分=コラーゲン
【有効成分】プラセンタエキス-1、酢酸トコフェロール
【その他の成分】コラーゲン・トリペプチド F、ヨクイニンエキス、桑エキス、DL-PCA・Na液、DL-リンゴ酸、米ヌカ油、米ヌカスフィンゴ糖脂質、大豆リン脂質、濃グリセリン、DPG、パルミチン酸エチルヘキシル、オクチルドデカノール、硬化油、粘度調整剤、ステアリン酸POEグリセリル、POE硬化ヒマシ油、ステアリン酸ポリグリセリル、pH調整剤、EDTA-2Na、BG、オキシプロリン、グリセリン、オレイン酸ポリグリセリル、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、フェノキシエタノール、パラベン、香料
コラーゲン・トリペプチド・・保湿
ヨクイニンエキス・・美白
桑エキス
DL-PCA
Na液
DL-リンゴ酸
米ヌカ油
米ヌカスフィンゴ糖脂質
大豆リン脂質
濃グリセリン
DPG
パルミチン酸エチルヘキシル
オクチルドデカノール
硬化油
粘度調整剤
ステアリン酸POEグリセリル
POE硬化ヒマシ油
ステアリン酸ポリグリセリル
pH調整剤
EDTA-2Na
BG
オキシプロリン
グリセリン
オレイン酸ポリグリセリル
メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
メタクリル酸ブチル共重合体液
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル
フェノキシエタノール、パラベン、香料